先日、六本木ヒルズで児童が回転扉に挟まれて死亡するという痛ましい事故がありました。同所は昨年4月に華々しく開業し、都内の新名所として観光客も多く訪れています。しかし、その一方で32件もの同様の事故があったということです。
ここには問題点がいくつかあります。ひとつは同ビルを所有する不動産会社も回転扉を製作したメーカーも嘘をついていたということです。不動産会社は開業以来の事故件数を2件と発表したり、メーカー側はセンサーの作動範囲について嘘をついていました。
そうしたことは勿論のこと、この件で一番問題にしなければならないのが安全性です。そもそも回転扉が大勢の公衆が集まる場所の出入り口として適しているかどうかということです。
以前CS(顧客満足)に力をいれているショッピングビルのオーナーに聞いた事があります。「お客様の安全性を考えたら、自動扉も怖い。手で押す扉が一番安全なのです」。そのビルでは、お客様の安全性を第一に自動扉から手動の扉に替えたそうです。
その後、幾つかのデパートを回ってみると、確かにデパートやショッピングセンターでは、手動の扉が多いのに気づきました。どこも見栄えよりお客様の安全性を重視しているのです。
六本木ヒルズではお客様より見栄えを重視してしまったのかもしれません。今、顧客第一主義を謳わない企業はありません。この不動産会社も同様でしょう。しかし、本当の顧客を見失っているがために、この事故はおきたのかもしれないのです。
お客様のことを考え、お客様の満足を考える。今回の事故をただ「可哀想だね」と思うのではなく、そうしたことをもう一度考え直すキッカケにしてみてはいかがでしょう。
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