IAUメールマガジン 2004年11月1日 発行

━━━━━━━━━━━━━━━━Topics━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
▼減税情報
 身障者や寝たきり老人を扶養している人が受けられる所得税特例を存知ですか?
▼現代社会と企業
 それぞれが考え、それぞれが行動する
▼経営改善
 「笑顔がない」接客に不満の声が8割
▼健康生活
 食べて治す代表選手は胃に効くショウガと腸にいいリンゴ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

経┃営┃語┃録┃
━┛━┛━┛━┛

政治家の私利心が第一に追求すべきものは、財産や私生活の楽しみではない。
国民の間にわき上がる信頼であり、名声である。

・作者
石橋湛山
大正、昭和時代のジャーナリスト、政治家

・ビジネスへの応用
コンプライアンスが叫ばれている現代の企業経営では、
この言葉は経営者にも当てはまるだろう。
社員や取引先にわきあがる信頼と名声を追求すべき時代。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

減┃税┃情┃報┃
━┛━┛━┛━┛

■身障者や寝たきり老人を扶養している人が受けられる所得税特例を存知ですか?

新潟中越地震で被災された方にお見舞い申し上げます。
今年は各地で台風や大雨による天災が続き、また新潟で大地震が発生しました。
その被災地の状況を報道などで見ていてつくづく思うのが、老人の多さです。
また、寝たきり老人などが救助されることなく亡くなられる事が多く胸が痛みます。

経営者の皆さんや従業員の方の中にも身障者や寝たきり老人と同居されている方も多
いのではないかと思います。
そうした方には所得税の特例があるのをご存知でしょうか。
配偶者や扶養家族が障害者の場合には、配偶者控除や扶養控除の他に障害者控除27万
円が認められています。
特別障害者のときは27万円でなく、40万円が控除できます。
また、寝たきり老人と同居している場合には、次のような特例を受けることができま
す。
例えば70歳以上の同居老親である寝たきり老人を扶養家族に持つ納税者は、

 老人扶養控除48万円
 特別障害者同居の35万円の加算額
 老親同居の10万円の加算額
 特別障害者控除40万円

の合計133万円の控除が受けられることになります。
また、70歳以上の同居している配偶者を寝たきり老人として持つ納税者は、

 老人配偶者控除48万円
 特別障害者同居の35万円の加算額
 特別障害者控除40万円

の合計123万円の控除が受けられます。
更に、一定の要件に当てはまる場合は、配偶者特別控除38万円が受けられますので、
合計で161万円控除できることになります。

介護をされている方々は精神的、肉体的、そして金銭的にも多くのストレスを抱えて
いるかと思います。
こうした税での特例がそれを和らげるとは思いませんが、多少なりともお役に立つこ
とができるのではないかと思います。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

現┃代┃社┃会┃と┃企┃業┃
━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛

■それぞれが考え、それぞれが行動する

地震や台風で避難されている方々は本当に大変だと思います。
しかし、今回の被災地の方々を見ていて感じることがありました。
それは地方と都会(首都圏)の情報格差のようなものです。

新潟の一部では自治体自体で避難所を指定していない地域があります。
また、今回のような震災に対する避難訓練・対策を行っていないような印象も受けま
す。
あるいは、兵庫の決壊した河川では、洪水警報のファクスを土木事務所の職員が見落
としたという報道もあります。

これは日頃の情報に対する認識・意識の違いがあるように感じます。
常に情報に対して積極的に取ろうとしているか、あるいはお上から指示があったもの
だけでオッケーとするかという差です。

そんなことを考えていたら、昨今話題になっている楽天の社内の様子を報道している
のを見ました。
事務所に入るといたるところにこんな掲示があります。
「それぞれが考え、それぞれが行動する」
同社のモットーだということです。

一方、新潟の被災者では仮設住居への移転について、
「部落ごとで一緒に」という希望があるそうです。
確かに、これまでもお互いに助けあい、今後も助け合いながら生活したいという気持
ちがあるのでしょう。

しかし、厳しい競争、あるいは社会の中で生き抜いていくにはどちらの考えがいいの
でしょうか。被災者の方には厳しい意見かもしれませんが、そんなことを考えさせら
れます。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

経┃営┃改┃善┃
━┛━┛━┛━┛

■「笑顔がない」接客に不満の声が8割

岩手経済研究所が行ったアンケートでこんな声が出たそうです。
小売業・サービス業の接客マナーについて調査したところ、
「接客マナーに不満を感じる」が17.4%、
「時々感じる」が66.4%であわせると83.8%が多少なりとも不満を感じているようで
す。

具体的にどんな内容で不満を感じているかというと、「笑顔がない」が40.3%でトッ
プ。そのほかとしては「態度が乱暴・不誠実」「長時間待たされる」「挨拶が悪い」
などが上位にランクされたそうです。

このアンケートで注意したいのは、不満を感じたお客様がどういう態度を取るかとい
うことです。
何と「不快感は伝えず店の利用をやめる」が64.1%とほぼ3分の2でダントツのトップ
です。
これをよく考える必要があるのではないでしょうか。

よく、「クレームは宝の山」という人がいますが、まさにその通りです。
「クレーム」を言うということは、改善点を教えてくれているということです。
少なくとも何も言わずに利用をやめられるよりはよっぽどいいと思います。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

健┃康┃生┃活┃
━┛━┛━┛━┛

■食べて治す代表選手は胃に効くショウガと腸にいいリンゴ
[胃腸の疲れ]

内臓の不調を食事療法で改善しようとするとき、もっとも効果の出やすいのが消化器
官である胃腸だ。食べたものを真っ先に受け入れるのだから当然だろう。

とくに胃によいショウガは漢方薬にもなっているくらいで、胃液の分泌を促すほか殺
菌作用で食中毒予防にも役立つ。

腸にいいのはリンゴです、すりおろして食べると即効性が期待できる。便秘のときは
皮ごと、下痢のときは皮をむいてと、すりおろし方に違いがあるので間違えないよう
にしたい。

とくに下痢のときは、すりおろしたリンゴを温めて食べるとなおよい。