IAUメールマガジン 2004年10月1日 発行

Topics =====================================================================
●経営語録
■感動の報奨金は課税・非課税?
■東商が平成17年度税制改正に要望書を提出
■郵政民営化で何がどうなるのか? ヤマト運輸が郵政公社を提訴
■どこでもできる頭痛をやわらげる体操をしよう
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●経営語録
人の一生は重き荷を負うて遠き道をゆくがごとし

・作者
徳川家康
著名な戦国武将
徳川幕府の開祖

・ビジネスへの応用
経営も一朝一夕には成り立たない。
成り立ったあとの維持もまさにこの言葉のように
苦労を当たり前と思って経営すべきである


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■感動の報奨金は課税・非課税?

史上最多のメダル獲得で日本中を沸かせたアテネ五輪。
そのメダリストたちは高額の報奨金を獲得するケースが多い。
では、その報奨金は税務的にみればどう処理されるのでしょうか?

たとえば、女子マラソンで金メダルを獲得した野口みずき選手。
彼女の場合は、日本オリンピック委員会(JOC)から300万円の報奨金が贈られたそうで
す。その他にも、陸上連盟や所属する企業からも報奨金を貰うとの報道もあります。

これらの報奨金のうち、JOCからの報奨金は非課税となりますが、
陸連からの報奨金は一時所得として課税されます。
また、所属する企業からの報奨金は「賞与」扱いとなるため、給与課税の対象となり
ます。

このとき、企業側は社員の賞与であれば、税務上損金算入することができます。
しかし、もし野口選手が役員だった場合、「役員賞与」となるため、損金算入はでき
なくなります。

もちろん、五輪で活躍するような選手を抱える企業はごく一部ですが、
ビジネスのうえではメダル級の活躍をする社員も少なくないでしょう。
そのとき、その社員が一般社員か役員かで同じ報奨金でも扱いが変わります。
特に役員に対しての気軽な報奨金には気をつけた方がいいかも知れません。


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■東商が平成17年度税制改正に要望書を提出

東京商工会議所は先月15日に平成17年度税制改正に関する要望事項をまとめました。
それによると留保金課税制度の全面的廃止や事業用資産への課税の5割程度控除、
エンゼル税制の拡充、金融所得課税一元化の推進などを要望しました。

その他、交際費の全額損金算入や住宅ローン利子所得控除制度の創設をはじめとする
住宅税制の拡充、定率減税の延長、納税者番号制度の導入などを求めるものとしてい
ます。

中小企業経営者としては、留保金に対する課税制度の全面的廃止や、交際費の全額損
金算入などぜひ実現してほしい項目が多いですが、実際のところは定率減税の縮減・
廃止など増税の方向性が考えられています。
小泉政権では消費税の増税はしないと明言していますが、国の財政は赤字が増える一
方です。改造内閣が発足しましたが、税制改正を含めて注目されるところです。


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■郵政民営化で何がどうなるのか? ヤマト運輸が郵政公社を提訴

小泉内閣の最大の焦点である郵政民営化がいよいよ始まろうとしています。
実際にどんな改革になるのかはまだ不明ですが、それに先駆けるようにヤマト運輸が
郵政公社を独禁法違反で提訴するという事件がおきました。

ヤマト運輸はご存知ように宅配便をメインに事業展開していますが、郵便局がこのほ
ど郵パックの大幅値下げをしたことに対し、官業による民業の圧迫だとして提訴しま
した。
郵パックの値下げが可能になるのは、独占利益を得ている郵便事業があるからだとい
うのが趣旨のようです。

郵政の民営化については、郵貯がこのまま民営化すると地方の金融機関が太刀打ちで
きないとされており、簡単なものではないとされています。
民営化することで本当に何がどうなるのか、国民にどんなサービスの向上がもたらさ
れるのか、全くわからない中での議論が続いています。
今回のヤマトの反乱が今後の展開にどう影響するのか注目が集まるところです。


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■どこでもできる頭痛をやわらげる体操をしよう
[肩凝り・頭痛・首の凝り・目の疲れ]

ちょっと頭が痛いなあと思いながら、薬を飲むほどではないとそのままにしておいた
ら、そのうちにズキンズキンとひどくなることがある。

そんなときは、ひどい頭痛にならないうちに、軽い運動をしておくとよい。

まず立ち上がって両手を後ろに引き、大きく息を吸って胸を反らせたら、息を吐きな
がら背を丸めて両手は前へたらす。次に深呼吸のリズムはそのままで、たらした両手
をバンザイの形に上げてまたたらす。

最後は立ったまま、頭部を左右に回し、首を前後左右に倒す運動を何回か繰り返す。