IAUメールマガジン 2004年8月1日 発行

Topics =====================================================================
●経営語録
■災害にあった場合の損失控除について
■自らのポジションを考える
■アテネ五輪で何を感じるか?
■弱った胃には温かい牛乳でやさしい朝食に
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●経営語録
小金をつくらないと大金はあつまってこない。
カネというものは、カネをつくることのできる現実的な人のところへ集まってくる。

・作者
大竹慎一
ウオール街トップクラスの独立系ファンドマネージャー

・ビジネスへの応用
事業に成功するためには、まずは小さな事業を確実に立ち上げることで、
夢想家のプランには誰も出資しない。


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■災害にあった場合の損失控除について

今年は集中豪雨による災害が各地でおきています。
まず被災された方々へお見舞い申し上げます。
さて、今回の新潟や福井のような天災にあった場合の
損失はどのように控除されるのでしょうか。

まず、災害による損失は、
1)雑損控除による所得控除
2)災害減免法による税額控除
の2つの方法があります。どちらを選択するかにより有利、不利があります。
また、受けた資産の種類によっても異なります。

では、具体的にどのような控除となるのでしょうか。
1)雑損控除による所得控除ですが、控除の対象となるのは「災害・盗難・横領」によ
る損失で、「生活に通常必要な資産」に限られます。また、災害等に関連して支出し
た金額についての領収書等を確定申告書に添付するか、提出する際に提示することが
必要となりますので、ご注意ください。

次に
2)災害減免法による控除では、控除の対象となるのは「災害」による損失で、「住宅
や家財。(ただし、損害額が住宅や家財の価額の2分の1以上であることが必要)」に
限られます。ただし、災害減免法の適用は、原則として損害を受けた年分の所得金額
が1,000万円以下の人に限ります。また、「損失額の明細書」を確定申告書に添付す
ることが必要となりますのでご注意ください。

いずれにしても、大きな救済とまではいえず、やはりこうした事態も想定して日頃か
らリスク管理をすることが大事なのかもしれません。


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■自らのポジションを考える

皆さんは自らのポジションというものを考えたことがあるでしょうか。
会社内においては勿論経営者という明確なポジションがありますが、実社会のなかに
おける企業(経営者)としてのポジションを考えたことがあるでしょうか。

企業あるいは個人を成長させるためには、まずポジションの確保が大切です。スポー
ツをみればよくわかりますが、例えば芸能界などでも同様です。最近では「デブキャ
ラ」「おかまキャラ」「ハーフ・外国人」などのポジションがあるようです。そのな
かでも自らのキャラクター(売り)を明確にすることで自らの地位を確保しているよ
うです。こうしたポジションというのは何の社会にもあります。

例えば、パン屋などでもある店は「食パン」が美味しい、ある店では「メロンパン」
が美味しい。ある店では「クロワッサン」が美味しい。
これらは店の特徴でもありますが、その店のポジションでもあります。たとえ特徴を
持っていても、近隣に同じ特徴を持った店があっては、ポジションを確保したことに
はなりません。厳しい競争のなかで勝ち残るためには、まず自らのポジションを確保
することが大切なのです。


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■アテネ五輪で何を感じるか?

アテネ五輪がいよいよ始まります。
今回は注目の種目もたくさんあり、日本勢のメダルラッシュも予想されます。また眠
れない2週間となりそうです。もちろん、日本人として日本勢がメダルを獲得するよ
うな活躍をしてくれることが一番嬉しいのですが、五輪の注目はそれだけではありま
せん。

今回注目の選手の一人にヤワラちゃんこと女子柔道の谷亮子(旧制田村)選手がいま
す。直前の練習で足を痛めて、最後の稽古が満足にできない状態だということです。
しかし、そうした選手は実はたくさんいます。いや、五体満足な選手などはほとんど
いないといっても過言ではありません。

五輪は4年に一度の大会です。厳しいトレーニングを積む間には、ケガもつきものな
のです。だから結果には「運」「不運」もつきまとうのです。大事なことは彼ら選手
が自分の力を振り絞ることができたかどうかということです。自らのベストの力を発
揮したか。死力を尽くしたかということです。

実は、これもどの社会でも同じことです。
死力を尽くして仕事をしているでしょうか?
五輪は私たちにそうした「死力を尽くす」ことの大切さを再認識させてくれる絶好の
機会でもあるのです。


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■弱った胃には温かい牛乳でやさしい朝食に
[胃腸の疲れ]

疲れがたまって食欲がないという人は、つい朝食を抜きがちだ。しかし摂取したエネ
ルギーが活動の源だから、朝は絶対に何か口にするべき。

胃液は強い酸性だから、胃が空っぽではタンパク質である自分の胃壁を傷つけること
になる。それを保護する膜を作ってくれるのが牛乳だ。

おまけに痛んだ胃壁を修復する働きもするから、ストレスなどで潰瘍を起こしかけて
いても安心。ただ冷たいままだと刺激が強いので必ず温めて。同じ乳製品なら、チー
ズやヨーグルトでもいい。