IAUメールマガジン 2003年11月1日 発行

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■IP電話の利用によるコストダウン
■突然の税務調査への対応
■企業でもらえる助成金の要件
■長時間のデスクワークは合間にストレッチをして体も心もほぐす
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■IP電話の利用によるコストダウン
[F20]インフラ整備
 IP電話は、インターネット回線を利用した電話のことである。すでにインターネッ
トを接続している同士がこのIP電話を利用すれば、なんと通話料が無料である。(同
じ業者の場合であるが)これ以上のコストダウンはない。特に国際電話に使用すれば
従来の通信費に比較して大幅なコストダウンになる。
IP電話と通常の電話との通話の場合も、国内であれば全国一律3分8円程度であり、当
社だけのIP電話化でもコストダウンが可能である。
 デメリットは、

1.導入費用及び固定費用がかかること
2.インターネット回線は多くの情報が無秩序に行き交う雑踏のようなものなので通話
が不安定になる時がある。ただ、その頻度が不明である。

 或事例における導入費用の概算は、以下のとおり。具体的にはケースによって異な
る。
 電話機4台に対応できるターミナルアダプター1台の購入費用は約3万円であり年間
保守費用は1万5000円である。月額1,250円というところ。これにプロバイダー使用料
と固定電話との通信に必要な電話回線使用料を合わせると月額約1万円程度となる。


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■突然の税務調査への対応
[E70]税務調査
 秋は税務調査の季節である。これにはわけがある。税務署の人事異動が7月に行わ
れるからである。7月、8月と署内で準備して9月より現場調査を行い、12月で一応の
締めとなる。一番多い3月決算の会社の申告書が6月に出揃うので、調査の中心的ター
ゲットになる。
 税務調査は事前に会社あるいは、顧問税理士に「○月○日から○日間税務調査に伺
いたい」との電話が入る。ここで、会社及び顧問税理士の都合がよければその日程で
決まるが、都合が悪い場合は、日程調整に入る。時には3ヵ月後になることもある。
任意調査なので、あくまでも会社の協力が前提である。
 ところが、このような事前連絡なしに突然入ることもある。これを「無予告調査」
というが、この場合もあわてることはない。あくまでも会社の協力を前提とした任意
調査に変わりないのである。朝の9時に社長の自宅にも調査官が訪ねるが、これも通
常の場合は調査の了解を先に社長から得るためであり、強制的な家宅捜索ではない。

1.顧問税理士に相談するまでは書類等を見せずに待ってもらう。至急、顧問税理士あ
るいは事務所の担当者と連絡をとる。
2.顧問税理士と調査官が直接電話で話し、後は顧問税理士に対応を任せる。
3.本業などの業務に支障がある場合は、後日に延期してもらうことが可能なので、こ
の辺の対応も顧問税理士に任せる。
4.自宅訪問時に自宅に置いてある通帳、帳簿等の閲覧を求められるときもあるが、自
宅に置いてなければ「自宅には会社関係の書類はありません」と主張し、宅内を見せ
る必要はない。

 このような無予告調査が行われるのは、通常以下のようなケースである。

1.現金売上げの多い会社等
2.不正処理の疑いのある会社等


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■企業でもらえる助成金の要件
[D60]社会保険
IAU専門委員 社会保険労務士 東海林正昭

 雇用保険に加入している企業から、企業でもらえる助成金についてどのようなとき
に受給できるか、また、どのくらい支給されるのか、どのような書類が必要なのか、
その他注意点を教えて欲しいとの依頼がよくあります。
 これらを簡単に整理します。雇用保険に加入している事業主の方に支給される助成
金として、

1.雇用の維持等
2.新たな雇入れ等
3.中高齢者の活用等
4.障害者の雇用
5.能力開発等
6.介護・育児などの雇用管理改善等
7.創業など

 その他さまざまな要件に対してあります。
 どのくらい支給されるかについては助成金により異なります。提出する書類は助成
金によって異なり、さまざまな書類の提出、添付を求められます。申請の注意点とし
て、まずは申請手続きの期間の確認が必要です。提出先は助成金によって異なり、さ
まざまの支給要件を満たさないと受給することができませんのでそれらの確認を社会
保険労務士、助成金のリーフレットなどで行って下さい。


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■長時間のデスクワークは合間にストレッチをして体も心もほぐす
[肩凝り・頭痛・首の凝り・目の疲れ]
 デスクワークは立ち仕事に比べて肉体的にラクそうだが、同じ姿勢を保っている時
間が長いので、その疲れが腰に来る。
 それを防ぐには、まめに筋肉をほぐすストレッチを行うとよい。気分転換にもなる
から、仕事の効率だってよくなるはず。
 椅子に浅く腰掛けたら、両足は肩幅より開きぎみにして、手は力を抜いてたらす。
息を吐きながら、ゆっくりお辞儀をするように頭を下げ、背すじが伸びたところでと
めて、ゆっくり元の姿勢に戻る。
 お辞儀のとき少し苦しいと感じるくらいまで下げるのがポイント。