IAUメールマガジン 2005年3月1日 発行
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▼歴史に学ぶ経営の教訓
第2回「源頼朝に学ぶ顧客至上主義」
▼税務戦略
第2回「役員退職金の効果的活用その1」
▼全員経営者時代のやさしい管理会計講座
第2回「財務会計と管理会計の一元化」
▼健康生活
第19回「たまったストレスが心臓への負担にならぬよう顎の下のツボ押しで解消」
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歴史に学ぶ経営の教訓 第2回
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■源頼朝に学ぶ顧客至上主義
頼朝にとっての顧客とは、配下あるいは配下になりそうな武士である。これは、見方
を変えれば、会社と株主との関係に似ている。会社が儲かって成長すると見ればその
会社の株を買う人が増える。倒産しそうとみれば、株を手放す人が増える。武士も同
じである。自分の家族や郎党を守るために強く安定した領主につく。
頼朝は、源氏の名家の出身とはいえ、裸一貫からの出発であった。流人の身であった
からマイナスからの出発、企業経営的に見れば親の借金を抱えての出発ともいえる。
ただ、流されたところがよかった。現状に不満を抱く新興勢力の只中に流されたのだ
。不満はビジネスの種という。ある企業の創業者は、熱海の旅館を飛び込みで訪問し
、さまざまな不満を聞く中から、厨房の換気扇クリーニングのビジネスを想起し、今
や収益力の高い企業に成長させた。
当時の東国の状況はというと、多くの武士が「大番役」という京都警護の仕事に駆り
出されていた。当時の日本の主役は、貴族である公家から武装農民である武士に実態
としては移行していた。しかし、制度は依然として公家社会であり、武士は警護程度
の低い地位しか与えられていなかった。
そのような社会状況を捉え、武士のニーズに応えたのが頼朝である。
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税務戦略 第2回
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■役員退職金の効果的活用その1
役員報酬の場合、所得ベースで年間1,800万円以上は所得税・住民税合わせて50%の税
率になる。何と所得の半分が税金である。このレベルになると給与所得控除は給与支
給金額の5%程度となる。
この点、退職金は在任20年までは毎年40万円、20年を超える在任年数は毎年70万円の
退職所得控除が引けて、さらに課税対象の所得を2分の1に減額できる。
ここで注意が必要なのは、役員退職金も過大部分は法人側の損金にならないというこ
とである。最近は損金になる限度額を以下の算式で計算しているケースが標準になっ
ているように見受けられる。
最終月額報酬×在任年数×功績倍率(最大3倍)
実はこの功績倍率については、 法令、通達には3倍の限度額規定はない。あるのはあ
くまでも法人税法施行令第72条の以下の要件だけである。
●業務に従事した期間
●退職の事情
●同種の事業を営む法人でその事業規模が類似するものの役員に対する退職給与の支
給の状況等に照らし
3倍はどこから出たかの謎だが、出典は週刊税務通信1650号、昭和55年9月29日の中で
「昭和55年5月26日の東京地方裁判所の判決の中で 国税局側が、都内5税務署管内の
調査結果で、最高3倍、最低0.9倍、平均1.9倍を示し、勝訴している」
という記事からである。
財務内容が優良な法人は少ないので、このような調査事例を持ち出せば常に会社側は
不利になる。
長期ビジョンでハッピー退職を計画するときは、役員報酬を下げてその分を全額損金
の保険(解約返戻金あり)に入ることで、毎期法人税、所得税を節税できる。
解約返戻金のピークに役員退職金を得る(ここで、退職所得控除等で節税)ことで、
総合的・長期的な節税となる。
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全員経営者時代のやさしい管理会計講座 第2回
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■財務会計と管理会計の一元化
管理会計の必要性を感じていない企業はないにもかかわらず、多くの中小企業で管理
会計が実践されていないのはコストと時間がかかるからである。大企業でも従来、管
理会計は財務会計を行う経理部門とは別の組織で、別のコンピュータシステムで並行
的に行われているケースが多かった。
ここにきて、PCネットワークをベースとしたハードウエア、ソフトウエア両面の発達
はすさまじく、多くの経営情報の要求を一つのシステムで一元的に処理できるように
なると、長年の夢であった財務会計と管理会計の一元化、統合化が可能になった。さ
らに電子申告時代を迎えて税務会計も加えた統合会計システムを構築するケースもあ
る。
このような一元化を可能としたのは、財務会計ソフトに以下のような機能が加わった
からであり、いまや「財務会計ソフト」という表現すらはふさわしくない時代にきて
いる。
●多重階層勘定科目の設定が可能となった
●帳票編集機能の設定が可能になった
●Web画面を使った入力やファイル送信機能により取引現場におけるダイレクト入力
が可能となった
●多重階層部門管理の設定が可能になった
●部門共通費が自動配賦できるようになった
●長期プロジェクト管理会計が可能になった
●減価償却計算を税務ベースと管理会計(=財務会計)ベースの両方で計算できるよ
うになった。(ファイルを二つ作成することになるが)
●予算の月次設定と予算・実績差異分析が可能になった
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健 康 生 活 第19回
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■たまったストレスが心臓への負担にならぬよう、あごの下のツボ押しで解消
[ストレス疲れ]
対人関係によるストレスは、心臓への大きな負担となる。
本人が気づかないまま、たまっていくのだ。
そんなストレス疲れを回復させてくれるのが、あごの下にある廉泉(れんせん)とい
うツボへの刺激だ。これは舌から心臓までつながっているので、話し疲れにも効くツ
ボとされている。
机の上に両手をそろえてひじをつき、親指を立ててあごの下に入れると、ちょうど親
指の触れるのがそのツボ。そのまま3分間押してやれば、緊張からくる疲れがとれて
リラックスしてくるのがわかる。
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