IAUメールマガジン 2004年6月1日 発行

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●経営語録
■羨ましい?高額納税者(長者番付)公示
■経営者が把握すべき数字とは?
■勤務実態のない社員への給与はどこまで許せるか?
■デスクワークも営業職も腰痛はサリーマン病?
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●経営語録
庭の石は、石が動こうとする方向に置け

・作者
「作庭記」より
中世の日本の無名庭師の言葉

・ビジネスへの応用
石が望むように石を置くといつまでたってもその石を見飽きることがない。
人事も本人の望むように配置すると本人がより活きてくる。


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■羨ましい?高額納税者(長者番付)公示

5月17日に国税庁は03年分の確定申告における高額納税者を公示しました。
公示対象者は約7万4000人で前年より約1400人下回り、平成以降では過去最少だそう
です。
一方では、5億円以上の納付した人が前年より倍増しており、景気は全面的に上昇し
ているわけではありませんが、若干明るい兆しを見せていることもうかがえます。

今年の特徴としては、上位100人中株譲渡による株長者が29人を占めています。また
土地譲渡は7人で過去最少を更新していて、地価の下落は依然として続いているよう
です。

また、本業で所得を得た人では、健康ブームを反映して健康食品販売や、整形美容な
どの業種の経営者が上位にランキングされています。

こうした羨ましい(?)話題が多い中で、一部マスコミで騒がれている人物がいます。
それがタレントの島田紳助氏です。
多数のレギュラー番組を契約しているほか、複数の事業を展開しており、その売上は
一説には10億円とも言われています。しかし今年の納税額は3930万円で意外(?)と少
ない。これは島田氏の徹底した節税対策のおかげと言われています。

その節税ぶりには、同氏が所属する吉本興業の社長が「彼は節税の天才や」というほ
どで、どんな税理士がついていて、また同氏がどんな節税対策をとっているのかは、
私たち税理士としても非常に興味があります。


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■経営者が把握すべき数字とは?

先日、とある地方の税理士の方から話を伺う機会がありました。何と、その税理士の
顧問先(お客様)は6割以上も黒字企業だというのです。勿論、その理由として、そ
の税理士が結果としてお客様を選んでいることが大きな理由なのですが、話の幾つか
はなるほどと思うことがありました。

その税理士によると、経営が厳しくなる一番の理由は、経営者が数字を把握しないと
いうことだそうです。
皆さんの中でも帳簿付けも私たち税理士に依頼される方が結構いらっしゃいます。
それは、税理士を頼っていただけているという意味で、私どもからしてもある意味で
はありがたいのですが、その税理士いわく「数字を把握しなければ、経営をできるわ
けない」と言います。税理士から聞くのではなく、経営者自らが常に把握しておくべ
きものだというのです。

勿論、日々の業務で追われることが多い中小企業では、なかなか帳簿付けまで手が回
らない方がいらっしゃるのも事実です。また、そうした方のために私たち税理士がお
役に立てることもあります。しかし、正確な数字ではなくても、大体の数字を理解し
ているだけでも「経営」には大きな差異が生まれることはあります。

経営とはとどのつまり「売上」と「経費」のバランスです。月々(できれば日々)の
売上が幾らあって、「経費」が幾らかかっているのか。少なくともそうした数字だけ
は把握するように努めてみることが、黒字経営の第一歩なのかもしれません。


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■勤務実態のない社員への給与はどこまで許せるか?

年金問題が思わぬ方向へ行き始めています。
社会保険庁のCMに起用したタレントの未加入に端を発し、閣僚及び国会議員の未納&
未加入問題へと広がり、小泉首相の厚生年金詐欺疑惑まで浮上しました。その疑義に
ついて、ここで問うつもりはありませんが、一つだけ中小企業経営者の皆さんがどう
感じるかと思うことがあります。

それは、この問題を問われた小泉首相の答弁です。
「太っ腹な社長で、君の仕事は当選することだ」として、事実上勤務実態がないこと
を認めました。そうするとその企業は、勤務していない労働者に給与を払い、厚生年
金を支払っていたということです。この点について、インターネットでこんな討論を
されているのを見ました。

それによると、企業が経営判断としてその政治家が社員としていることによる利益
(地域内での信用や宣伝)があると考えた場合、実際の勤務はなくても問題ないとい
うのです。確かにスポーツ選手などで実際にはほとんど勤務していなくても在籍して
いるケースは多く、そうしたことと同様だというのです。

そう考えた場合、皆さんの会社ではどうでしょうか。どの位までのメリットが考えら
れる場合、そうした勤務実態や営業成績のない社員を雇用し、給与を支給し、厚生年
金を支払うことを容認できるでしょうか。

この問題はどう解決するかわかりませんが、企業の経営上における「利益(宣伝効果)
」と「経費負担」という観点から考えてみるのも面白いかもしれません。


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■デスクワークも営業職も腰痛はサリーマン病?
[腰痛・背中の痛み]

腰痛の原因はいろいろあるが、足が原因で起こるものがある。たとえばデスクワーク
で一日中座りっぱなしだと、下半身の血流が滞って、また営業職で外回りというとき
も、歩き疲れが腰にたまるのだ。

そこで、足首を中心にほぐすストレッチで、少しでも腰の負担を軽くしてやろう。

座ったままのひとなら、靴を脱いでつま先を立て、かかとを前に押し出すように強く
押す。歩き疲れなら、壁などに手をついて突っ張りながら足を前後に開いて立ち、後
ろのほうの足のアキレス腱を目いっぱい伸ばす。どちらも片足ずつする。