IAUメールマガジン 2003年12月1日 発行

Topics =====================================================================
■競争相手は同業店ではなく、お客様です。
■消費税で倒産しないための納付計画と納付資金
■総報酬制について
■ランチはうな丼。ディナーがフグ料理なら疲れ目知らず
============================================================================


■競争相手は同業店ではなく、お客様です。
[A10]経営全般

 競争相手は同業店ではなく、お客様です。
 これは、セブン−イレブン・ジャパン創設者、代表取締役会長鈴木敏文氏の言葉で
す。近くに大型店が出店して悩んでいる経営者の皆さん、広さで負けた、ネームバリ
ューで負けたと勘違いしていませんか。
 お客様はそんなことは気にしていません。商品力が高くて、サービスが良くて、お
値段が手頃で、そして何よりも「自分に合ったお店」を求めているのです。有名で資
本力のあるお店が競争相手ではなく、お客様の「志向」が競争相手です。これは、希
望と厳しさの両方を意味しています。資本力のない小企業でもお客様の志向に合致す
れば、大企業に勝てるという希望と、どんなお店でもお客様の志向から外れたら負け
るという厳しさです。
 典型的な競争社会の米国で、今どんな企業が成長しているかご存知ですか。有名な
大企業ではありません。ある小さなお弁当屋さんが、急成長しました。こんなリーフ
レットをお客様に配ったからです。
 「当店のお弁当はすべて無条件で返品に応じます」
 訴訟社会の米国でこのような表現をしたらビジネスにならないのが常識です。むし
ろ返品を避けるために、あらゆるケースを想定した注意書きを渡すのが普通です。周
囲の同業店は、返品の山ですぐに倒産すると馬鹿にしていました。ところが、これが
お客様の信頼性を勝ち取り逆に返品はほとんどなく、売上げは急増しました。
 もちろん、この背景にはお弁当自体のおいしさ、品質の良さ、手頃なお値段があっ
たのは言うまでもありません。


============================================================================


■消費税で倒産しないための納付計画と納付資金
[E30]消費税

 法人の場合は、平成16年4月より、個人の場合は平成17年1月より2期前の年間課税
売上高が1,000万円以上の事業者が消費税の納付対象になります。年間課税売上高が1
,000万円から3,000万円の小企業あるいは個人事業者は多いので、早めの対策をおす
すめします。
 お客様から消費税を確実にお預かりすることも重要ですが、それをキープして納税
するための納付計画と資金確保は更に重要です。納付資金を早めに予測してその分を
毎月定期積金として積み立てる必要があります。
 このためには、ある程度毎月決算を行う必要があります。そのためには、パソコン
を使って簡単な会計ソフトで売上、仕入、現金、預金の管理を行い、そのデータを会
計事務所にインターネットで送信し、納付予測を返信してもらいます。
売上げが伸びても消費税で倒産するなどという笑えない話も現実に起こりそうです。
消費税も少しですが節税の方法はありますので、これも早めに顧問税理士に相談して
下さい。


============================================================================


■総報酬制について
[D60]社会保険

 今年の4月から「総報酬制」の導入が始まりました。総報酬制とは毎月の給与そし
て賞与においても同率の社会保険料がかかる方式です。
「総報酬制」の導入が始まって、毎月の給与では、社会保険料の料率は下がりました
。しかし、賞与の料率が毎月の給与の社会保険料の料率と同じになっています。
 賞与の割合が多い企業ほど年間の保険料負担は増えます。試算すると年間の賞与が
約2.4か月分を超えると年間の保険料の負担が増えます。そのため賞与負担の多い企
業では、年間の保険料の負担低減を行うため賃金体系の見直しをする企業が増えると
予想されます。
 さらに、保険料負担のかかる正社員の削減、保険料負担の必要ないパート社員への
移行が増えると思われます。
 賞与の支払いでは、当月喪失の場合(末日退社を除く)、保険料は取りません。例え
ば、12月5日に賞与を支払い12月20日で退社した場合、喪失日は翌日の12月21日にな
り、12月に支払った賞与分から保険料は徴収しませんので注意が必要です。


============================================================================


■ランチはうな丼。ディナーがフグ料理なら疲れ目知らず
[肩凝り・頭痛・首の凝り・目の疲れ]

 午前中はパソコンの前で資料作り。午後はそのデータをプリントアウトして、数字
とニラメッコの会議。
 そんな日は、昼にウナギをはりこもう。ウナギに含まれるビタミンAがドライアイ
になった目にうるおいをもたらしてくれる。
 そして会議が終わった打ち上げには、ぜひフグのコース料理がいい。煮こごりに含
まれるコラーゲンが、疲れ目をリフレッシュする効果を持つからだ。
 フグがぜいたくというなら、煮魚定食でもいい。カレイのような煮こごりのできる
魚を選ぶといい。